◆折原一さんの作品の感想文
ミステリタウンさんに書き込んでいるものをバックアップ代わりにupしています。



Amazonで購入出来ます ある推理作家賞に応募しようとする作家志望の30才すぎの青年が、 友人にワープロへの原稿清書を依頼し、友人が不運にもその原稿を電車内に落とし、 さらに不運なことに賞金に目がくらんだ失職中の男に拾われ。
それだけだと単なるミステリー?なんですが。折原さんは素晴らしいなー。と。 私はあまり頭の回転がいい方ではないので、 特にミステリなどでお話の途中の段階で結末を読めたり、 黒星が誰かを突き止めたりということはほとんどないんです。 なので今回も例によって、ラスト近くでメンタルクリニックの医師が登場して解説をするまではけっこうわけわかんなかったんです(笑) 叙述ものって読む方にもテクニックが要求されるような気がしません?(笑) それでもやっぱり折原さんの作品は読んでいて楽しいし、他のももっともっと、 と思わせてくれます。すでにいっぱい買ってきてあるのでこれからどんどんいきます!
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Amazonで購入出来ます 寡作になってしまっていた老作家が久々に新作にとりかかることになった。 山荘にこもって執筆活動を開始した彼の元に、 若く美しい作家志望の女性が自ら書き上げた原稿を読んで欲しいと押しかけてきたことから、 奇妙な盗作事件が始まる・・・・。
「またまた、ここでひっかけようとしてるんじゃないの?」 「この書き方、実はこれはこうなんじゃないの??」などと、 あれこれ想像しながら読むのが楽しい折原作品。 というほど彼の作品を沢山読んだわけではありませんが、 彼の文章は非常にわかりやすく書かれているなと思うので、 難しい記述や表現が苦手な私にはうってつけなのです。 おまけに今回も、「え?え??」と結局自分の推理が当たらなくてまごまごしてしまうような展開でやられました。 どこまでが本編でどこからが解説なのかもサッパリわからないのですが、 これもオモシロさの一つ。いやー、ますますはまります。 でも・・・このお話で真の悪人って結局はこの老作家ということになるのかな・・・? 
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Amazonで購入出来ます 建設会社の社長・丹波竜造が悪天の伊豆沖にヨットの処女航海に出かけ遭難し、 行方不明のまま葬式が執り行われた。その夜から次々と丹波家の人間が殺されていく。 竜造の後妻の連れ子、リエは必死に事件を解析するが・・・。
昔読んだはずなんですがね、これ。もうすっかり話もトリックも忘れてしまってて、 初めて読むのと変わりなく「えー??なにこれ??わからんーー」と思いながら読みすすめました。 結末がわかる段階になると、実に単純な話だなあということで少々興ざめという気にならなくもないんですが、 犯人説がひっくり返り、ひっくり返り、結局誰が一番の悪人なんだ?? というのは読者の判断に任せる、みたいなことなわけですよね・・・それがあったので、 「なんだ面白くないじゃん」ということはなかったです(えらそうですね私)。 このお話は黒星警部シリーズでして、彼の迷警部ぶりも事件をますます混乱させていて、 楽しむことができます(笑)
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Amazonで購入出来ます 妻に保険金をかけて疑われないような殺人を行い、 関係した愛人をも自殺に見せかけて殺してしまった残虐な男と、それを知って脅迫する男。 前妻を殺害した男は自分の夫ではないかと思い込む女。
イニシャルで登場する「Mさん」が誰なのか途中でやっとわかるのですが、 本当の黒幕が誰だったのかは最後にならないとわからず、 「うーん騙されたわ」と唸る度数というものがあるとしたら、 この作品ではほぼMAXに達するような唸り具合にさせられました。 読者もいつの間にかMさんの二度目の妻になったような気分にさせられてしまいました。 上手いです、折原さん。
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文庫カバーのあらすじのところに「最後の一行まで真犯人がわからない」とありますが、 ほんとにラスト付近までわからなかったですよ! 「あ、もしかして?」と思い始めたのは少し前からありましたが、いやはやさすが折原さんです。
これまで少しでも折原さんの作品を読んでいるので、ある程度パターンといいますか、 流れの癖のようなものがあってもよさそうなものなのに・・・ 折原さんにはそういうのがないんですね。なので当然のごとく話の流れが読めず、 最後であっと驚かされてしまいました。暴行魔と狙われた女性と、 それに便乗して殺人を犯した女性と、偶然にその事件に関わってしまった男性。 ←この部分を読んだだけでもどんな話なのか興味がわきませんか?
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白い頭巾をすっぽりと被ってワープロを打ち、小説を書く覆面作家・西田操。 7年後に戻ると妻に言い残して行方不明だった彼が、別荘にこもって長編の制作にとりかかった。
これだけだと普通の小説なんですが、折原さんはそんな普通の小説は書きません(笑) 西田操の書いた小説と、覆面作家の書いた小説、西田操の妻、覆面作家の妻。 次々と不思議なことが起こる中で、私はとうとうラストまで結論にたどり着くことができず、 「??????」のままで解説されているページを読み「そうだったのか!」 と一人納得しました(笑)こういうことを考えつくのって凄いなあ〜。 と感心するばかりです。書いているうちにこんがらがったりしてこないんでしょうかね? 読んでいる私はすっかりこんがらがっちゃいましたけど(汗)
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Amazonで購入出来ます 会社のコピー室に置き忘れられた書類、名前は「殺人リスト」。 リストには次々に名前が書き加えられ、名前が載った人物が次々に不思議な死を遂げていった。 リストに自分の名前が載っていることをひょんなことから知り、 身におぼえのない恐怖にかられ、調べていくうちに意外な真相が明るみになっていく。
・・・読んでからかなり放置しているので、 もう一度読み返さないとからくりが説明できないほど複雑なものでした。 でも、一気に読み終わって全てがすっきりした時は「おお!!」と感動してしまうほど、 計算されつくしてうまく作られたものでした。 殺人リストを書いた者、作り変えた者、殺人を実行した者・・・ どんどんといろんな人物が関わっていき、混乱しそうになったこともありましたが、 面白かったと思います。こんな感じの作品をこれからもいっぱい書いていって欲しいです。
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Amazonで購入出来ます 記憶喪失の女性が「自分を探して欲しい」との依頼を探偵社に行った。 彼女のアドレス帳に記入されている3人の男が次々と殺されてゆき、 いずれの場面にも「黒衣の女」が目撃されていた。 「わたし」は自ら真実を知るために調査を開始するが・・・。
これこれ、こういう感じなんですよね。私が「折原さんらしいな」って思う作風というか、 作り方というか。 読んでいるうちに頭がこんがらがってきて「えーー?」とパニックになってきた頃に、 真相を教えてくれてスッキリ、というパターン。 「わたし」がこのストーリーの中のどの登場人物であるかを想像することが私の最大の興味であったわけですが、 これは意外に簡単に解るんですね。でも、そこから進まない。 どれがどの頃の話なのかもわからないので、結局タネあかしまで待つはめになってしまうのです。 「黒衣の女」の正体がわかったときは「ちょっと無理がないのかなあ」とは思いましたが、 ま、よしとしましょう(笑)
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覆面作家の「西村香」宛てに連日送られてくる様々なファンレター。 それを西村香自身が読んだり読まなかったり、また返事を書いたり無視したり、 相手の策略を見破ったり・・・・・etcetc。
それぞれファンレターを寄越す相手が違う連作集です。 これもとっても楽しく読むことができました。最後まで読んでも結局、 西村香がどんな人物であるかを明かさずしてここまで書けるなんて、凄いですよね。 私も、作家さんにはありませんが歌手(いわゆる芸能人)の方にはファンレターを書いたことがあります。 でも、このお話の中に出てくるようなあつかましい物言いは決してしませんでした(笑)。 ファンレターをしつこく書く人って、みんなこうなのかな? ちょっと青くなってしまったりもしましたが、十二分に楽しませていただきました!
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Amazonで購入出来ます 表題作含む9編から成る短篇集です。
私は折原さんの短篇はアンソロジーでしか読んだことがなかったので、 まとめて彼の作風を小出しで読むとどうなのかな、という興味がありました。 結果はいやはや、まいりました。短篇だからって手抜きなんではなく、 一編一編がどれもこれも傑作!面白かった。 どんでん返しがミステリの魅力の一つだとだと思いますが、 折原さんのはダブル・トリプルどんでん返しという感じで、 ラストを迎えても「この先にまだ話があるんじゃないの〜」と疑ってかかってしまいます(笑)。 解説のページになってやっと納得するといいますか。 時間がない時でも、話の続きが気になってなかなか本を閉じられない日が続いていましたが、 短篇集ならキリがいいですからね。 折原さんにはもっと短篇を書いていただかなければ・・・と思いました。
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Amazonで購入出来ます 折原氏の記念すべきデビュー作「五つの棺」に二編を加えて文庫化された短編集。 あとがきで折原氏のデビューのきっかけなども紹介されていて作品外の楽しみもあります。
折原氏はあまり短編集の発表が無いように思うので、 他の作品と比べてどうのという批評や感想は述べづらいのですが、 初期の作品ということもあるのかはたまた私の頭が未熟なのか、 なんとなく「ミステリとしてはとてもよく出来ていると思うけど、 カタイ」という印象を持ちました。 毎度おなじみの黒星警部がまだこの頃ははじけきれていなかったからかも?
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Amazonで購入出来ます 就職を機に上京し、東十条のアパートで一人暮らしを始めた清水真弓。 隣家の2階から中年の男が覗いている視線を感じ、それを日記に記す。 また、研修旅行で近しい間柄になった高野とは不倫関係に陥る。 隣人の覗き魔・大沢はアル中で入院していた経験があり、 断酒していたがあるきっかけから再び酒を飲み、 一晩記憶がなくなってしまうことがたびたび起こるようになるが・・・。
中盤くらいまではなんだか登場人物も多いような気がしたし、 彼らがどうやってからんでくるのかというのも想像もつかなかったし、 日記形式の文章ばかりが続いてちょっと気持ちがたるんできたんですが、 真弓が不倫の関係の末に妊娠をして、 相手に打ち明けたあたりから俄然ページをめくる速度が速くなっていきました(笑) 一応これも過去に一度読んでいたのですが、例によって記憶は飛んでいて、 結末の「あっ!!」と驚く展開でやっと「そういえばそうだった!」と思い出す始末。 現実にはなかなか難しい計画ではありますが、 この東十条では何が起こってもおかしくないんじゃなかろうかという気にさせますね(笑)
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Amazonで購入出来ます 休暇をとって叔母を訪ねた飛騨高山への旅の途中、 黒星警部はバスで乗り合わせたフリーライター・葉山虹子とひょんなきっかけで 「鬼面村」という山奥の過疎の村に行くことになった。 そこには合掌造りの家があり、翌朝公民館が予告どおりに消え去っていたことから、 次々に黒星と虹子の周辺に不可解な出来事が起こるようになる。
黒星警部シリーズの第一作なわけですよね。(七つの棺は短篇集だったし) 虹子がどういう女性であるかと言うのも細かく描写されていて、 やっぱりこれから読み始めるのが一番だと思います。 まあ、ラストで一気に謎は解けるので、疑問だらけで頭がいっぱいで、 もう何が何だかわかんねーよ、と思いながらたらたらと読んでいた私なわけですが、 注意をして読んでいればなんとなくわかったかもしれないトリックもあったりして、 改めて自分の推理力のなさを痛感いたしました。 さら
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新潟県で証券マンの河田光雄が特急「白鳥」に飛び込んで自殺した。 彼の上司であった横山係長も殺害され、死体となって発見される。 光雄が社内で不正をはたらいたことが原因で退社を余儀なくされたこと、 それを恨みに思い横山係長を殺して自殺した疑いがかけられていることを知った、 同僚で彼からプロポーズを受けていた亜矢子は、 光雄の兄・次郎と二人で独自の捜査を始めるのだが・・・。
ありがちな旅情ミステリーか?と思ったのですが、そんなこと思ってすみませんでしたという結末。 確かに事件の真相探しをした男女が互いに心を寄せ合うようになることや、 列車の時刻改正が鍵になって事件の謎が解けるところなどは古典的ともいえるような気がするのですが。 割と初期の作品ということもあり、 折原さん独特の笑わせるタイプの作品でなくストレート直球という感じで少し驚きましたが、 楽しませていただきました。
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Amazonで購入出来ます 東京湾の孤島・猿島でひっそりと暮らす猿谷家一家。そこにフリーライターの葉山虹子が、 最終の船に乗り遅れて迷い込む。やがて当主が密室で謎の死を遂げ、 次々と殺人が起こる・・・。
・・・という「〜〜館」にありがちなストーリー展開であるわけで。 と、少なくとも私の全部読む前にあらすじをちらと読んだ時の感想なわけで。 黒星警部シリーズなので、葉山虹子とくれば彼が登場するのも当たり前なわけですが、 これは前作の「鬼面村」を読んでからのほうが楽しかったかもしれませんね。 最初に書いたとおり、虹子よ警部のかけあいがなければ、 単なる館もので終わってしまうところなのでしょうが、やっぱり折原さんのお話は面白いです。 ドタバタコメディというオブラートにくるんで読みやすく理解しやすくして下さって、 私のように本格ものが苦手な読者にも、 挫折することなくラストのページまで連れて行ってくださいました。 タネは明かされてみると案外チャチなものも多いですが、 いやはや、これは猿の謎もあって非常にミステリーしてました。(いいかげんなコメントだなあ)
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