山村美紗さんの作品の感想文
ミステリタウンさんに書き込んでいるもののバックアップです。

Amazonで購入出来ます 郡上八幡への団体ツアーに参加したキャサリンと浜口が現地で連続殺人事件に遭遇。 被害者は証券レディと出入りする銀行員だった。さらにツアーの客たちはそれぞれが知り合いだった という事実も判明。キャサリンは謎を探るべく証券会社に出入りする。
おなじみのシリーズです。男女の愛憎か、金か、動機がなかなかわからないので容疑者も絞れず 読者はやきもきしながら推理も出来るというお楽しみ付き。ラストはなかなか大掛かりな犯罪と いうことでカタがついて少し驚きましたが、旅先での殺人という設定がおまけのようであまり意味がなかったような気も。
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Amazonで購入出来ます 麻子の父でエジプトの日本大使館公使の大原が事故で死亡してから2年後、彼女の勤務する私立中学で 生徒が次々と謎の死を遂げた。麻子は死亡した沖の兄とともに事件を推理、解決するべく動く。
山村美紗作品はファンから見て「時間をかけて力を入れて書かれたものなんだな」 というのとそうでないものの差が激しいように思います。それを批判する気はないのですが、 これは前者のほうで、スケールが大きいということだけではなく非常に複雑なストーリー展開で 大変面白く読めました。政治家や聖職者、秘宝、売春などキーワードは沢山あります。 ラストシーンも読者に想像させるような形で締めていて理想的。もっともっとこんな作品を書いて 欲しかったと思います。
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Amazonで購入出来ます キャサリンが琵琶湖に別荘を購入。前の所有者の妻が自殺したといういわくつきの物件だった。 手直しをして近所の人を呼んでのホームパーティの最中に客の一人が毒殺され、 その時同席していた客が次々に殺されて行く。被害者には謎のメッセージが送られて来ていたことが わかり、キャサリンは浜口とともに事件の解明に挑む。
・・・普通の生活をしていては別荘を 購入するとか、価格の1000万円を安いと言えたりは出来ないので、ひとときの夢を楽しむ気持ちで 読みました。事件の真相は過去に起こった悲劇が発端になったというものでしたが、 目新しいトリックもなくその悲劇に焦点が当てられていたようでした。
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Amazonで購入出来ます 実家の父が事業不振による自殺で亡くなり、仕送りの必要に迫られて祇園のクラブでホステスを 始めることになった麻子が、夜の華やかな世界の中で事件に巻き込まれ、推理し、 将来を約束する恋人にも出会うという、ある意味せわしない短篇集です。 表題作と「夜の不死蝶」「死の同伴者」「花のアリバイ」が収録されています。 麻子の勤めるクラブでばかり事件が起こり、しまいにはママが死んでしまうというむちゃくちゃっぷりですが、 それぞれに凝ったトリックが使われていて楽しめました。
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Amazonで購入出来ます 夫の浮気に悩む主婦・未知子はヘソクリを増やすために株を始め、株の世界で起こる殺人事件に 巻き込まれるというストーリー。そこまでは全くありえない話でもないのですが、 このお話では未知子は信じられないような大金を動かす2人の男と知り合い、 2人ともから多額の援助や贈与を受けます。殺されたり病に倒れたり、未知子の周囲の人間は 皆不幸な最期を辿るのに、本人だけは最期に生きる道を残されるのです。 小説なので別にいいのですが、あまりにも突飛すぎてちょっとついていけず、 殺人事件の推理もどうでもよくなってしまいました。
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Amazonで購入出来ます 麻矢子とめぐみ、親友同士の2人は失恋の傷を癒すために訪れた京都で殺人事件に遭遇。 古着屋で青いコートを取り合った女性が殺されたのだ。その後も次々と殺人事件が起こり、 最初に殺された女性の家に起こった不幸な事件を知った2人は京都への車中で知り合った野上、 久保川と共に事件を調べ始める。
パズルでも解くかのような事件と男女2人ずつの恋模様。 事件の解決は実に悲しい形ではあったのですが、どれもこれもがうまくいきすぎな感があって やや不満もありました。が、事件の鍵になった行方不明になった姉の存在をうまく囮にして 復讐を続けた姉妹のやり方、これを考えたのはやっぱりさすが山村美紗さんだなと。
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Amazonで購入出来ます 表題作のほか「琥珀ブローチの謎」「呪われたルビー」「偽サファイアの秘密」の4篇からなる短篇集。 うち「琥珀・・」「偽サファイア・・」はキャサリンシリーズです。 この中で「呪われたルビー」は一見「呪いもの」かと思わせて実はきっちり説明のつく殺人事件。 でもそのルビーには実はやっぱり不吉ないわれが・・・というストーリー。 ラストでそのルビーを主人公である由梨に手渡した伊吹が死ななければならなかった理由はないと思うので、少し残念です。
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Amazonで購入出来ます 表題作と「偽装の館」「危険すぎた浮気」「長い髪の女」「ハートの指輪」「聡明な殺意」 「凶悪なスペア」が収録された短篇集。
「ハートの指輪」は少しのタイミングから悲劇を招いてしまったストーリー。 結婚を前にして昔の男の脅迫を受け、婚約者には打ち明けられず苦悩する女性が主人公です。 ラストシーンはあっという間で、山村美紗さんにはこのようなスピード感あるストーリーを沢山書いて欲しかったなと思います。
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Amazonで購入出来ます 旅行会社に勤務する美也子、佐知子、加代それぞれの恋のと、祇園の舞妓ツアーに案内した際に 起こった殺人事件の行方が入り組んだ形で描かれ、進んでいきます。 いつも思うのですが山村美紗さんの物語に登場する恋する女達は実に強引で押しが強く、 それが鼻につくこともたびたびなのですが、今回は3人揃ってラストでどんでん返しという感じで、 その違和感も吹っ飛びました。事件に関しては多分ほとんどの読者が最初から犯人の見当がついたのじゃないかと思います。
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Amazonで購入出来ます アメリカ留学をきっかけにして変化してしまった婚約者の夏彦。不安を感じながらも千沙子は 結婚準備を進める。そんな時に夏彦の恩師の教授が殺され、彼が助教授に昇進、 その後も彼が関係していると思われる殺人事件が連続して起こり、 夏彦の不自然な言動から千沙子は不安を確実なものとし、一人で彼の周辺を調べ始める。
・・・山村美紗さんの代表作の1つであるこの作品、絡まった糸がほどけるように真相が明らかになる 時の爽快感と、同時に千沙子に同化しての複雑な衝撃のような感情を味わうことができます。 千沙子にとっては非情きわまりない結末ですが、 ミステリーとしての斬新さや緻密さは素晴らしいものがあると思います。 プレハブ住宅のトリックはこの後にどれか別のお話でも使われていたような気がします。
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Amazonで購入出来ます 伊勢志摩に出張すると言って行方不明になった恋人・江木を探して鳥羽を訪れた路子。 ホテルの電話の発信記録を辿って出会った真珠の養殖を行う会社の美しい女社長、 夕子は江木との関係を否定するが・・・。
江木の失踪とその謎を探る周囲の人間、路子、夕子。主となる人物だけでストーリーが進んでいけば 十分だったのじゃないかと思うくらい、江木の妹・秋子や次に殺された黒川の弟など ちょっと余分な人物設定があって少しうっとうしく感じました。 しかも秋子がまた強烈な思い込みちゃんだったので余計に・・・。 事件は企業の問題に迫る社会派路線が原因となっていましたが、江木と夕子の愛も絡んで読み応えがあっただけに残念です。
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Amazonで購入出来ます 伊賀上野の忍者屋敷で京都の女優で実業家の令嬢が死体で発見された。沢木麻沙子がキャスターと 推理作家の二足のわらじで活躍するおなじみのシリーズ。 出身地が取り上げられていることもあって楽しく読みました。 観光スポットはおまけ程度に紹介するというのとは違い、 きちんと動機と背景も伊賀上野に隠されているという設定で嬉しかったです。 真犯人の作為を少しずつ暴いていくところでは、一緒になって事件を解決している気になれたし・・ たまに荒い作り方だなあと思う作品があるだけに、これは当たりだったと思います。
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Amazonで購入出来ます 表題作と「恐怖の賀状」「その日、あなたは死亡し・・・」「偽装の棺」「残酷な恋人」 の5篇が収録された短篇集。(表題作と「残酷な恋人」以外の3篇は別の文庫で読んでいるので 飛ばしました) 短篇で事件が起こって推理、解決となるとなかなか忙しく、 登場人物をいちいち掘り下げる事は難しいのだと思います。表題作なんかはその失敗作の典型で、 薄っぺらい感じがして面白くなかったです。長編にすれば興味深いテーマだったと思うのですが。
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Amazonで購入出来ます 税関検査官の今井陽子が探偵役となるシリーズ?の短篇集。表題作、「偽ダイヤ殺人事件」 「二重底殺人事件」が収録されています。
実際の税関の職員の業務や私生活を知りませんが、全てがそうではないにしろこのように 正義感にあふれる方もいるのでしょう。密輸というテーマは興味深いですし。 ただ、おもに女性が密輸をしようとして発覚、その後殺されるというパターンばかりで、 この後他のシリーズのように続かなかったのはその辺の事情かなと推測します。
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Amazonで購入出来ます ニューヨークに商社マンの父と住んでいた理矢子は、ロンドンへの転任を前に日本に帰国した父が 行方不明になったのを受けて帰国。葉書を手がかりに警察の協力を得ながら父を探す理矢子に、 荻山中で人間の腕が見つかったという情報が・・・。
父の巡った場所を追うということで荻と京都、そして各地の小京都が登場し、 謎の女性が一緒だったという事実が徐々にわかってくるなど、 ミステリとしては面白いストーリーだったのですが、 理矢子が京都に行った際に偶然アメリカからの留学生のナンシイに出会ってすぐに親しい友達になり、 あちこちに旅して父の事件を探るのに協力してくれる・・・というのにはかなり無理がないですか? 理矢子がニューヨークにいたことや海外暮らしが長いという設定だから全くおかしいことも ないのですが、その割に男性経験がそれまでなかったという妙。話を面白くしようとオプションを つけすぎたという気が少しします。もっとシンプルでも良かったのでは。
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Amazonで購入出来ます 表題作と「京都清閑寺殺人事件」「楊貴妃殺人事件」「一条戻り橋殺人事件」が収録された キャサリンシリーズの短篇集。ここでは一貫してキャサリンは能に凝っていて、 お能の世界が苦手な浜口を強引に連れ出そうとする場面が毎回微笑ましく描かれています。 事件もそれぞれお能に関連した人物が巻き込まれるという設定ですが、 事件そのものにはあまり印象深いものはありませんでした。 トリックもはっと目を引くほどのものではなかったし、短篇なのに退屈して飛ばし読みしてしまったり・・・移動の車中の暇つぶし程度にはいいかも、 というレベルかも。
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Amazonで購入出来ます 表題作と「京都受胎旅行殺人事件」「京都見合旅行殺人事件」「京都婚前旅行殺人事件」 の4編からなる短篇集。○○旅行というタイトル通りの旅行で殺人事件が起こるという設定です。
企画としては面白いと思うものばかりなのですが、どれもこれもあまりにも突飛すぎるというか、 小説なのだからそれは別にかまわないのですが、 現実離れしすぎていてちょっとついていけませんでした。 表題作はドラマ化もされていましたが、さほど秀作と思えません・・・
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Amazonで購入出来ます キャサリンと浜口が事件を推理するシリーズ。 キャサリンが英語を教えているカルチャーセンターの生徒である西沢麻美の家庭は 複雑な事情を持っていたが、麻美の叔母にあたる秋子を皮切りに次々と西沢家の人間が殺されていき、 キャサリンや浜口も事件への興味と身近な麻美が疑われていることから真相究明に乗り出す・・・というストーリーです。
いつものことながらキャサリンは強引で、不自然を通り越したような行動も目立ちます。 ただ今回は事件の真相が単なる説明で終わらず、 最後に残った人物をキャサリンが糾弾するという方法になっていて、 ラストまで退屈せずに読むことが出来ました。
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Amazonで購入出来ます キャサリンと浜口のシリーズ短篇集。表題作と「バンコク熟年旅行殺人事件」 「香港三角関係殺人事件」の3編が収録されています。 いずれも何かしらのきっかけがあって2人が海外旅行することになり、 その途中で殺人事件が起こるというわかりやすいストーリーです(笑)。
「バンコク・・」は戦時中の事件が動機となっていましたが、それ以外の2編に関しては恋愛、 しかも思い込みの激しい女性が、殺人によって恋焦がれる相手が振り向いてくれるのを期待するといったような無理のあるもので、 解明のシーンを読んでいる途中で本を閉じそうになりました。 もっと素晴らしい小説が書ける方なのに、一体どうしてしまわれたのでしょう。
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Amazonで購入出来ます カフェテリア付きの新幹線に招待されたキャサリンと浜口が旅を楽しんでいた個室の隣で殺人事件が起こり、 被害者が証券会社の人間だったことからキャサリンが株をする客となって事件を探る・・ といういつものパターンの表題作と「アメリカ人の遺書」「ディーラー殺人事件」 「キャピタルゲイン殺人事件」の4編が収録された短篇集。
山村美紗さんの短篇集にありがちな「ストーリーの荒さ」「殺人の動機の甘さ」 がもろに出た作品ばかりだったと思います。量産を余儀なくされていた頃だろうと推察しますが、 キャサリンと浜口も単なる探偵役にしか過ぎない存在で残念です。
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